体験者の声01

いままでずっとわきがで悩んでいました。
自分で言うのもなんですが、比較的明るい性格で友人にも恵まれて、
幸い「臭い」と言われたことはありませんでした。
でも臭いのことは誰よりも自分で分かっていました。
なので常に制汗スプレーで臭いをごまかしていました。

そんな私ですが、唯一の楽しみが「おしゃれをすること」でした。
その洋服・ファッション好きが高じて、アパレルの店員になりたいと思い、
面接を受けました。
「制汗スプレーを使えば接客も平気だろう」と思っていました。
企業の面接があったのは7月。
梅雨も終わりかけの時だったのですが、筆記試験には合格していよいよ夢まで
最終面接を残すのみ!
だったのですが、わきがのおかげで希望が悲劇に変わりました。

当日は少し早く着くつもりが、思ったより時間がなく駅に着いてからも
ダッシュで会場に向かいました。
またそんな日に限って蒸し暑く、思いっきり汗をかいてギリギリに会場入りし
順番を待っている時、時間に間に合うことに夢中で、
頼みの綱の制汗スプレーを使うことを忘れていることに気が付きました。
ただでさえ面接で緊張をしているのに、蒸し暑さと駅からのダッシュで
尋常じゃない程汗をかいているのが自分でもわかりました。
いざ面接が始まっても、臭いなどが気になり思ったことが話せませんでした。

結果は不合格。それ以来、面接のたび順番待ちの間に緊張し汗をかいてしまい、
入室前にスプレーを使うことできず、「臭っているんじゃないか?」と気になって
しまい、自分の思ったことなどが話せない状態で面接に落ち続けました。
そこで「このままではダメだ」と思い、ついに思い切って手術を受けました。

治療に対する不安感はありましたが、「これでわきがから解放される!」と
思うと、不安の中にも楽しみがありました。

治療を受けた今では、念願だったアパレルの店員として正社員には
なれなかったけど、アルバイトとして働いています。
そして大学を卒業してから2年間、ようやく正社員として登用してもらえることに
なりました。
最初から手術をしておけばよかった!とも思いますが、
とにかく治療を受けて良かったです。

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